Sophiaの韓国よもやま話

ライフワークとしての語学と旅行について書いてみます

韓国映画【君に泳げ!】と日本語タイトルについて感じたこと

☆アンニョンハセヨ☆ Sophiaです🌈

 

韓国映画【君に泳げ!】

原題は【노브레싱】だ。

 

2013年の作品で、随分前といえば前になるが、当時話題になっていた記憶がある。

出演する(当時)若手俳優たちが華やかだ。

 

さて、日本語のタイトルからも分かるように、この映画は、水泳がテーマのドラマだ。

ちなみに、原題の【노브레싱】は英語にすると【No Breathing】であり、意味は水泳の話なので【息つぎなし】ということになる。

 

英語のタイトルはそのまま【No Breathing】だが、日本語のタイトルはなぜ【君に泳げ!】になったのだろうか。

劇中のセリフとしても「No Breathing」はたびたび出てくるし、主人公の2人も「No Breathing」にこだわっている様子なので、このタイトルは映画の象徴そのもののようだ。

水泳の専門用語としても、「ノーブレス」を知らなかったとしても、映画を見る中で、それが何を指すのかはすぐに理解可能だから、そのまま「ノーブレス」もしくは「ノーブレッシング」でも良さそうだ。

 

それにしても、この日本語のタイトル【君に泳げ!】はセンスがあると思う。

日本語の文法的にはおそらく、間違っているであろう、助詞【に】の使い方が絶妙だ。日本語文法に詳しくはないが、おそらく、【泳ぐ】と動詞には助詞の【に】はとらないはずた。

しかしながら、この短い文で、聞く人、見る人が自由に想像できるタイトルになっていると思う。たとえ、文法的に整合性がなくとも。

 

躍動感あるタイトルだ。

 

【君に】の【君】とは誰なのか。見る人が自由に感じることができる。

また、【泳ぐ】を命令形【泳げ!】にしたセンス。エクスクラメーションマークまで付けて。

 

基本的には、映画やドラマのタイトルは、作品そのもののアイデンティティであると考えるので、翻訳時に大きく変更するのは納得できないという思いもあるが、原題とは違っても、また特別な感情を呼び起こすような日本語のタイトルに出会えるという経験は日本語を母語とする者として、感慨深いものである。

 

何度も申し上げて恐縮だが…

 

sophiasakiko.hatenablog.com

 

韓国ドラマ【성균관 스갠들】(成均館スキャンダル)の邦題に【トキメキ☆】をつけた方、ほんと天才だと思う。

 

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